
「記事一覧のページ送り、なんとなく設置しているけれどSEO的に正しいのだろうか?」
「2ページ目以降が検索結果に出てきてしまい、重複コンテンツ扱いされていないか不安…」
Webサイトの運用やリニューアルを担当されている方で、このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。ページネーション(ページ送り)は、単に長いコンテンツを分割するだけの機能ではなく、サイトの回遊性やGoogleのクローラーによる評価に直結する重要な要素です。
設定を誤ると、せっかくの良質なコンテンツがインデックスされなかったり、サイト全体の評価を下げてしまったりするリスクもあります。
この記事では、ページネーションの正しい意味から、Googleの最新ガイドラインに沿った実装方法、ユーザビリティを高めるデザインまでを網羅的に解説します。正しい知識を身につけ、サイトのパフォーマンスを最大化させましょう。
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ページネーションの意味とは?Webサイトにおける役割

ページネーション(Pagination)とは、Webサイト上の長い文章や大量の商品リストなどを複数のページに分割し、それらを番号やリンクで繋いでアクセスできるようにする機能のことです。日本語では「ページ送り」や「ページ割り」とも呼ばれます。
Webサイトにおけるページネーションの役割は、単に情報を分割することだけではありません。ユーザーが目的の情報に素早くたどり着けるようにする「ナビゲーション」としての役割と、検索エンジンのロボット(クローラー)にサイト内の全ページを正しく巡回させる「道案内」としての役割を担っています。

ページ送り機能の定義と仕組み
ページネーションの基本的な仕組みは、データベースに格納された大量のコンテンツを、1ページあたり「10件」や「20件」といった決まった数だけ取り出して表示することです。
例えば、100件の記事があるブログで1ページに10件ずつ表示する場合、合計で10ページが生成されます。ユーザーはページ下部の「1」「2」「3」…といった数字リンクをクリックすることで、前後のページを行き来します。この仕組みにより、ページの読み込み速度を維持しつつ、大量の情報を整理して提示することが可能になります。
無限スクロールとの違いと使い分け
近年では、SNSのタイムラインのように、スクロールするだけで次々とコンテンツが読み込まれる「無限スクロール」を採用するサイトも増えています。しかし、すべてのサイトで無限スクロールが適しているわけではありません。
ページネーションと無限スクロールには、それぞれ明確なメリット・デメリットがあります。
| 特徴 | ページネーション | 無限スクロール |
|---|---|---|
| 主な用途 | ECサイトの商品一覧、ブログ記事一覧、検索結果 | SNS、画像ギャラリー、エンタメ系メディア |
| メリット | ・情報の位置(何ページ目)を把握しやすい ・フッターへのアクセスが容易 ・SEOの制御がしやすい | ・クリックの手間がなく没入感が高い ・モバイルでの操作性が良い ・滞在時間が伸びやすい傾向 |
| デメリット | ・クリックというアクションが必要 ・ページ遷移の読み込み時間が発生する | ・フッターに到達しにくい ・情報の再検索(あの情報はどこだっけ?)が困難 ・クローラーが全コンテンツを認識しにくい場合がある |
| SEO適性 | High(構造が明確でインデックスされやすい) | Low~Mid(適切な実装をしないと読み込まれない) |
ECサイトや情報検索を目的としたサイトでは、ユーザーが「どこにいるか」を見失いにくいページネーションが推奨されます。
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ページネーションのSEO効果とGoogleの評価基準

SEO(検索エンジン最適化)の観点から見ると、ページネーションはサイトの「クロール効率」と「評価の伝達」を左右する重要な内部施策の一つです。

クローラビリティ向上とインデックス促進
Googleのクローラーは、リンクを辿ってWeb上のページを発見します。ページネーションが正しく設置されていると、クローラーは「2ページ目」「3ページ目」へとスムーズに移動でき、そこに含まれる過去の記事や古い商品ページまで到達することができます。
もしページネーションがなければ、トップページやカテゴリトップに表示されていない古いコンテンツは「孤立したページ」となり、クローラーに発見されず、検索結果にインデックスされない(表示されない)リスクが高まります。クローラビリティ(巡回しやすさ)を高めることは、サイト全体のSEO評価の底上げに繋がります。
内部リンクとしての評価伝達
ページネーションのリンクは、SEOにおける「内部リンク」として機能します。
トップページなどの評価が高いページから、ページネーションを通じて深い階層のページへリンクが繋がることで、サイトが持つSEO評価(リンクジュース)を隅々のページまで行き渡らせることができます。これにより、個々の記事や商品ページの検索順位向上が期待できます。
重複コンテンツ扱いを防ぐ重要性
一方で、ページネーションには注意点もあります。1ページ目と2ページ目の内容が非常に似通っている場合(例えば、ヘッダーやサイドバーが共通で、メインの商品リストだけが入れ替わる場合など)、検索エンジンがこれらを「重複コンテンツ」と誤認する可能性があります。
重複コンテンツとみなされると、ページの評価が分散したり、最悪の場合はペナルティを受けたりすることもあります。そのため、後述するcanonicalタグなどの設定で、「これらは一連のページ群である」と正しく伝える必要があります。
SEO評価を高めるページネーションの実装ポイント

ここからは、テクニカルSEOの視点から、Google検索セントラルのガイドラインに基づいた具体的な実装ポイントを解説します。エンジニアや制作会社に指示を出す際にも、この基準を参考にしてください。

Google推奨のURL構造とパラメータ設定
ページネーションのURLは、Googleが認識しやすいパラメータ形式を使用することが推奨されます。一般的には ?page=n のようなクエリパラメータを使用します。
推奨されるURL構造の例:
1ページ目: https://example.com/category/
2ページ目: https://example.com/category/?page=2
3ページ目: https://example.com/category/?page=3
Google Search Consoleの「URL検査」ツールを使用すれば、これらのパラメータ付きURLが正しくGoogleに認識されているかを確認できます。重要なのは、ページごとに固有のURLを持たせることです。JavaScriptだけでコンテンツを入れ替え、URLが変わらない実装(#などを使う場合)は、SEOの観点からは推奨されません。
canonicalタグによる正規化の正解
「2ページ目以降のcanonical(カノニカル)タグをどこに向けるべきか?」は、SEO担当者が最も迷うポイントの一つです。
かつては「すべて1ページ目に向ける」という手法も存在しましたが、現在は「各ページ自身に向ける(自己参照canonical)」がGoogleの推奨する正解です。
Google検索セントラルでの言及
ページネーションされたページのおすすめの正規化方法は、それぞれのページで自己参照 canonical リンクを指定することです。
引用元:ページネーション、段階的ページ読み込み、それらの Google 検索への影響 | Google 検索セントラル
正しいcanonical記述例(2ページ目の場合):
<!-- https://example.com/category/?page=2 のヘッダー内 -->
<link rel="canonical" href="https://example.com/category/?page=2" />
やってはいけない間違い(NG例):
- 2ページ目のcanonicalを、1ページ目(
https://example.com/category/)に向ける。- → Googleが「2ページ目は1ページ目のコピーである」と判断し、2ページ目の独自の内容(記事リストなど)をインデックスしなくなる恐れがあります。
rel=”next/prev”のサポート終了と現在の対応
以前は、ページネーションの関係性を示すために <link rel="next" ...> と <link rel="prev" ...> の記述が必須とされていました。しかし、Googleは2019年にこのタグのサポートを終了しています。
現在、Googleはページ内のリンク構造を解析してページネーションを理解しています。
では、もう記述しなくて良いのか?
結論としては、「記述しておいて損はない(むしろ推奨)」です。理由は以下の通りです。
- Bingなど、Google以外の検索エンジンは依然としてこのタグをヒントにしている可能性がある。
- ブラウザの先読み機能など、アクセシビリティやユーザビリティの面で役立つ場合がある。
- サイトの論理構造を明確にする上で、HTMLとして正しい記述である。
あえて削除する必要はありませんので、CMSなどで自動出力される場合はそのままで問題ありません。
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【HTML/CSS】ユーザビリティに配慮したデザイン実装

SEOの設定ができたら、次はユーザーにとって使いやすいデザイン(UI)を実装しましょう。クリックしやすいページネーションは、サイトの回遊率(PV数)向上に直結します。

基本的なHTMLタグ構造とマークアップ
ページネーションはサイト内の主要なナビゲーションの一部であるため、HTML5の <nav> 要素を使用し、リストタグ <ul> <li> でマークアップするのがセマンティック(意味論的)に正しい記述です。
HTML記述例:
<nav aria-label="ページ送り">
<ul class="pagination">
<li><a href="/blog/">1</a></li>
<li><span aria-current="page">2</span></li> <!-- 現在地 -->
<li><a href="/blog/?page=3">3</a></li>
<li><a href="/blog/?page=4">4</a></li>
<li><a href="/blog/?page=3" rel="next">次へ ></a></li>
</ul>
</nav>
現在表示しているページには、リンクを貼らずに aria-current="page" などを付与して、スクリーンリーダーなどの支援技術にも現在地が伝わるように配慮しましょう。
スマホで見やすいレスポンシブ対応のコツ
スマートフォンでは指でタップするため、PCよりもリンク同士の間隔を広く取る必要があります。Googleのモバイルフレンドリー基準では、タップターゲットのサイズは48px × 48px以上が推奨されています。

スマホ対応のポイント:
- 表示する数字を減らす: 「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10」と並べるとスマホでは改行されて崩れやすいため、「1 … 5 6 7 … 20」のように省略表示にする。
- 「次へ」「前へ」を大きく: 数字よりも、次のページへ進むボタンを大きく配置し、押しやすくする。
- 余白(マージン)の確保: 誤タップを防ぐため、ボタン間の余白を十分に取る。
クリック率を高めるUIデザイン事例
ユーザーを次のページへ誘導するためには、デザイン上の工夫も有効です。
- 現在地の明示: 今何ページ目にいるのかを色や太字ではっきりと示す。
- 「最初へ」「最後へ」の実装: 件数が多い場合、一気に最初や最後に飛べるボタンを用意する。
- ホバーエフェクト: PCの場合、マウスを乗せたときに色が変化するなど、クリックできることを直感的に伝える。
WordPressでページネーションを設置する方法

多くのWebサイトで使用されているCMS「WordPress」では、プラグインを使う方法と、テーマの機能をカスタマイズする方法の2通りが一般的です。

プラグインを活用した簡単な導入手順
初心者の方には、定番プラグインである「WP-PageNavi」の利用がおすすめです。
- WordPress管理画面の「プラグイン」>「新規追加」から「WP-PageNavi」を検索してインストール・有効化。
- 「設定」>「PageNavi」で表示設定(「前へ」「次へ」の文言など)を行う。
- テーマファイル(
index.phpやarchive.phpなど)の表示させたい場所に<?php wp_pagenavi(); ?>を記述する。
これだけで、SEOにも配慮された標準的なページネーションが表示されます。
テーマ機能やコード編集によるカスタマイズ
最近のWordPressテーマ(例:SWELL、Cocoonなど)では、標準で高機能なページネーションが実装されていることがほとんどです。まずはテーマ設定を確認し、デザイン変更などが可能か見てみましょう。
自作テーマなどでコードを書く場合は、WordPress標準関数の the_posts_pagination() を使用するのが最も簡単で安全です。
the_posts_pagination( array(
'mid_size' => 2, // 現在のページの左右に表示する数
'prev_text' => __( '前へ', 'textdomain' ),
'next_text' => __( '次へ', 'textdomain' ),
) );
この関数を使えば、スクリーンリーダー向けのテキストなども自動で出力されるため、アクセシビリティの高いページネーションを実装できます。
記事制作数1億本以上、取引社数5,300社超の実績
豊富な制作実績と蓄積されたノウハウで、成果につながるコンテンツマーケティングを実現。
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専門家も活用する記事作成サービス「CROCO」とは?

ページネーションの実装でサイトの「器」を整えたら、次に重要になるのはその中に入れる「コンテンツ(中身)」の質と量です。どれだけ回遊しやすいサイトを作っても、読ませる記事がなければSEOの成果は最大化されません。
「CROCOの記事作成サービス」は、SEOコンサルティングの知見を活かした高品質なコンテンツ制作支援サービスです。
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- SEOに強い: 検索意図の分析から構成作成、執筆まで、SEOのプロが一貫して管理。
- ワンストップ支援: 記事制作だけでなく、オウンドメディアの戦略設計から運用まで幅広くサポート。
「社内にライターがいない」「SEOに強い記事が書けない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ:正しい実装でSEOとユーザビリティを両立させる
ページネーションは、Webサイトの使いやすさとSEO評価の両方を支える重要な土台です。
「たかがページ送り」と侮らず、正しい実装を行うことで、サイト全体のパフォーマンスは確実に向上します。まずは自社サイトのページネーションが正しく設定されているか、Google Search Consoleなどでチェックすることから始めてみましょう。
もし、実装やSEO対策について不安がある場合は、専門家の診断を受けるのも一つの近道です。正しい知識と実装で、成果の出るWebサイトを目指してください。




