アクセス解析とは?無料ツールで始める初心者ガイド

アクセス解析とは?無料ツールで始める初心者ガイド

「自社サイトのアクセス数がなかなか伸びない…」「Webサイトを改善したいけれど、何から手をつければ良いか分からない…」
Webサイトの運用を担当されている方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。感覚や手探りで更新を続けても、成果に繋がらず不安になりますよね。

そんなあなたのための「はじめの一歩」として、データに基づいたサイト改善に不可欠な「アクセス解析」について、専門用語をできるだけ使わずに分かりやすく解説します。

この記事を読めば、アクセス解析の基本から、無料で使えるおすすめツール、そして今日から始められる具体的なステップまで、すべてを理解できます。もう手探りのサイト運用で悩む必要はありません。データという強力な羅針盤を手に入れて、成果の出るサイト改善をスタートさせましょう。

目次

記事制作数1億本以上、取引社数5,300社超の実績

豊富な制作実績と蓄積されたノウハウで、成果につながるコンテンツマーケティングを実現。
記事制作のみならず戦略設計から運用支援まで、ワンストップで対応します。

アクセス解析とは?サイト改善に欠かせない3つの目的

アクセス解析とは?サイト改善に欠かせない3つの目的

ここでは、まず「アクセス解析」が具体的に何であり、なぜサイト改善に不可欠なのか、その3つの主要な目的について解説します。

アクセス解析とは、ひとことで言えば「Webサイトの健康診断」のようなものです。Webサイトに訪れたユーザーが「どこから来て」「どのページを見て」「どのような行動をしたか」といったデータを収集・分析し、サイトの現状を客観的に把握する活動全般を指します。

アクセス解析を理解できないと、毎日アクセス数だけを見て一喜一憂するが、数字がなぜ増えたのか、減ったのかが分からず、次のアクションに繋がりません。アクセス解析の本当の価値は、目的を持ってデータと向き合うことで初めて生まれます。この「健康診断」には、大きく分けて3つの重要な目的があります。

  • 目的1:現状把握
    サイトにどれくらいの人が訪れているのか、どのページが人気なのか、といった基本的な数値を把握します。まずは自社のサイトの「現在の姿」を正しく知ることがすべてのスタート地点です。月間の訪問者数が1,000人なのか、1万人なのかで、打つべき施策も大きく変わります。
  • 目的2:課題発見
    「ユーザーはたくさん来るのに、問い合わせに繋がらない」「特定のページだけ、すぐにユーザーが離れてしまう」といった問題点を発見します。データは、サイトが抱える「弱点」を客観的に教えてくれます。例えば、「よく読まれているAという記事から、本来誘導したいBのサービスページへの移動が全く発生していない」といった具体的な課題が見つかります。
  • 目的3:施策効果の測定
    サイトのデザイン変更や記事の追加といった改善策(施策)を行った後、その効果がどれくらいあったのかをデータで確認します。これにより、行った施策が正しかったのかを客観的に判断し、次の改善に繋げることが可能です。「新しいバナーを設置したら、クリック率が2%向上した」といった具体的な効果を測定できます。

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アクセス解析で分かることとは?初心者がまず見るべき主要指標

アクセス解析で分かる多くの情報の中から、特に初心者が「これだけは押さえておきたい」基本的な指標に絞って解説します。

アクセス解析ツールを開くと、たくさんの専門用語やデータが並んでいて圧倒されてしまうかもしれません。しかし、最初からすべてを理解する必要はありません。まずは以下の基本的な指標に注目するだけで、サイトの状況がぐっと見えやすくなります。

指標名この指標で分かること確認するポイントの例
ユーザー数・PV数サイトの人気度・規模どれくらいの人が、合計で何ページ見てくれているか?
流入経路ユーザーがどこから来たかGoogle検索から?SNSから?他のサイトのリンクから?
コンバージョンサイトの成果「問い合わせ」「商品購入」などの目標を達成した数
ユーザー属性どんな人が見ているかユーザーの年齢、性別、地域など

ユーザー数・PV数

ユーザー数はサイトを訪れた人の数、PV数(ページビュー数)はページが見られた合計回数です。これらはサイトの基本的な「人気度」や「規模」を示す最も分かりやすい指標と言えるでしょう。まずはこの数値が先月と比べて増えているか、減っているかを確認するだけでも大きな発見があります。

流入経路

ユーザーがあなたのサイトを訪れる直前に、どのサイトにいたかを示します。例えば、「Google検索」から来たのか、「X (旧Twitter)の投稿」から来たのか、などが分かります。どの経路からのアクセスが多いかを知ることで、力を入れるべき集客施策が見えてきます。もし特定のSNSからの流入が多ければ、そのSNSでの情報発信を強化する、といった判断が可能です。

コンバージョン

コンバージョンとは、Webサイト上で獲得できる最終的な「成果」のことです。例えば、ECサイトなら「商品購入」、企業のサービスサイトなら「お問い合わせ」や「資料請求」がこれにあたります。この数値を見ることで、サイトがビジネスの目標にどれだけ貢献しているかを直接的に測ることができます。いくらアクセス数が多くても、コンバージョンがゼロであれば、ビジネスとしては成功しているとは言えません。

ユーザー属性

サイトを訪れているユーザーの年齢層、性別、興味関心、どの地域からアクセスしているか、といった「人物像」を知ることができます。想定しているターゲット層と実際の訪問者が一致しているかを確認することは、コンテンツ作りの上で非常に重要です。もし、若者向けの商品を扱っているのに訪問者の大半が中高年層であれば、集客方法やコンテンツの内容を見直す必要があるかもしれません。

アクセス解析の必須ツール「Googleアナリティクス(GA4)」でできること

アクセス解析の必須ツール「Googleアナリティクス(GA4)」でできること

数あるアクセス解析ツールの中でも、なぜ「Googleアナリティクス」が必須と言えるのか、そしてその最新版であるGA4で何ができるのかを解説します。

アクセス解析を始める上で、ツールの選択は非常に重要です。結論から言うと、特別な理由がない限り、Googleアナリティクス(GA4)を導入しましょう。これは、単に無料だからというだけでなく、現代のWebマーケティングにおいて最も標準的で強力なツールだからです。

なぜGoogleアナリティクスが必須なのか?

Googleアナリティクスが必須ツールとされる理由は主に3つあります。

  • 圧倒的な機能性と正確性: 無料でありながら、有料ツールに引けを取らない詳細な分析が可能です。ユーザーの行動を多角的に捉え、サイトの課題を浮き彫りにします。
  • 世界標準の情報量の多さ: 世界中のマーケターが利用しているため、使い方や分析手法に関する情報がインターネット上に溢れています。困ったことがあっても、検索すれば大抵のことは解決できます。
  • Googleの他サービスとの連携: 広告配信サービスの「Google広告」や、検索エンジンでの表示状況を分析する「Googleサーチコンソール」と連携することで、集客から成果発生までを一気通貫で分析できるようになります。

GA4の基本レポートでサイトの全体像を把握する

GA4にログインすると、「レポート」というメニューがあります。ここを見るだけで、サイトの全体像を直感的に把握することが可能です。「レポートのスナップショット」では、過去30分間のアクティブユーザー数や、日別のユーザー数推移アクセスの多い国などがカード形式で表示され、サイトの動向を一目で確認できます。

「ユーザー」を深掘りする:どんな人が来ているか

GA4では、「ユーザー属性」レポートを見ることで、サイト訪問者の特徴を詳しく知ることができます。

  • 国や市区町村: どの地域からのアクセスが多いかを確認できます。実店舗を持つビジネスであれば、非常に重要なデータとなります。
  • 年齢と性別: サイト訪問者のデモグラフィックを把握し、ターゲット層とズレがないかを確認します。
  • インタレストカテゴリ: ユーザーが他にどのような事柄に興味・関心を持っているかが分かります。これは、新たなコンテンツのヒントになることもあります。

「集客」を分析する:どこから来ているか

「集客」レポート内の「トラフィック獲得」は、最も頻繁に確認することになるレポートの一つです。
ユーザーがどこから来たか(流入経路)をチャネルごとに分析できます。

  • Organic Search: GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの流入です。SEO施策の成果を測る上で重要な指標です。
  • Paid Search: リスティング広告など、有料の検索広告からの流入です。
  • Direct: URLの直接入力やお気に入りからのアクセスです。サイトの知名度やリピーターの多さを示します。
  • Referral: 他のWebサイトに貼られたリンクからの流入です。
  • Organic Social: X(旧Twitter)やFacebookなど、SNSからの流入です。

これらの割合を見ることで、自社サイトの集客構造を理解し、どのチャネルを強化すべきかの戦略を立てることができます。

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アクセス解析を始める前の注意点とよくある失敗

このセクションでは、意気込んでアクセス解析を始めたものの、途中で挫折してしまったり、成果に繋がらなかったりするケースを防ぐための注意点を3つ紹介します。

ツールを導入し、データが見えるようになると、それだけで満足してしまうことがあります。しかし、アクセス解析はデータを眺めることが目的ではありません。ここでは、初心者が陥りがちな失敗パターンとその対策をお伝えします。

注意点1:目的を明確にせず始めてしまう

最も多い失敗が、「とりあえずデータを取ってみよう」と、目的が曖昧なまま始めてしまうケースです。これでは、膨大なデータを前にして「何を見ればいいか分からない」状態に陥ってしまいます。
始める前に、「サイトの問い合わせを月10件に増やしたい」「新商品の紹介ページの閲覧数を2倍にしたい」といった、具体的で測定可能な目的(KGI/KPI)を設定しましょう。目的が明確であれば、見るべき指標も自ずと定まります。

注意点2:データを眺めるだけで満足してしまう

次に多いのが、毎日ログインしてPV数やユーザー数の増減をチェックするだけで、具体的な改善アクションに繋げられないケースです。データはあくまで現状を映す鏡であり、それ自体がサイトを良くしてくれるわけではありません。
「なぜこのページの離脱率が高いのだろう?」「どうすれば回遊率が上がるだろう?」といった仮説を立て、それを検証するための改善策を実行し、その結果をまたデータで確認するというサイクルを回すことが重要です。

注意点3:完璧な分析を目指しすぎてしまう

Googleアナリティクスは非常に高機能なため、すべての機能を使いこなそうとして、かえって混乱してしまうことがあります。最初から完璧な分析を目指す必要はありません。
まずは月に一度、30分だけと時間を決めて、自分が設定した目的に関わる基本的な指標を確認することから始めましょう。少しずつ分かることが増えていく中で、必要に応じて新しいレポートの見方を学んでいけば十分です。完璧よりも、まずは継続することを目標にしましょう。

初心者でも簡単!ホームページアクセス解析の始め方3ステップ

初心者でも簡単!ホームページアクセス解析の始め方3ステップ

実際にアクセス解析を始めるための具体的な手順を、初心者でも迷わないように3つのシンプルなステップに分けて解説します。

ツールの導入や分析と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、心配はいりません。以下の3ステップに沿って進めれば、誰でもホームページのアクセス解析を始めることができます。

  • ステップ1:ツールを導入する
    まずは、「Googleアナリティクス」を導入します。Googleアカウントがあれば、公式サイトから無料で利用開始できます。アカウントを作成すると発行される「測定ID」と「トラッキングコード」を、自社のWebサイトの全ページに設置します。WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を利用している場合、専用のプラグインを使えば、コードを直接編集することなく簡単に設定が完了します。
  • ステップ2:目標(コンバージョン)を設定する
    ツールを導入したら、次にあなたのサイトにとっての「ゴール」を設定します。これがコンバージョン設定です。GA4では、「イベント」という概念でユーザーの行動を計測します。例えば、「お問い合わせ完了ページ」のURLを指定し、そのページが表示されたら「generate_lead」というイベントとして計測する、といった設定を行います。この設定をすることで、単にアクセス数を眺めるだけでなく、サイトが成果に繋がっているかを正確に計測できるようになります。
  • ステップ3:月に1回データを見る
    最初から毎日データを見る必要はありません。まずは「月に一度、30分だけデータを見る」というルールを決めて、習慣化することを目指しましょう。確認するのは「先月と比べてユーザー数は増えたか?」「どのページが一番見られているか?」「目標(コンバージョン)は発生したか?」といった基本的な点で十分です。この繰り返しが、サイト改善の大きな一歩となります。

具体的な分析方法に迷ったら、次のセクションも参考にしてください。

記事制作数1億本以上、取引社数5,300社超の実績

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Googleアナリティクス以外のアクセス解析ツール

このセクションでは、Googleアナリティクスを補完する形で利用されることの多い、他のタイプのアクセス解析ツールについて簡単に紹介します。

基本的にはGoogleアナリティクスがあれば十分ですが、特定の目的のためには、他のツールを併用することで、より深い洞察が得られる場合があります。ここでは代表的なものを2種類紹介します。

ヒートマップツール:ユーザー行動を可視化する

ヒートマップツールは、ページ上のどこがよくクリックされているか、どこまでスクロールされているか、どこでマウスがよく動かされているか、といったユーザーの行動をサーモグラフィーのように色で可視化してくれるツールです。

Googleアナリティクスが「どのページが見られているか」を数字で示すのに対し、ヒートマップは「そのページの中で、どこが注目されているか」を視覚的に示してくれます。ボタンだと思われていないリンクや、読まれていないコンテンツなどが一目瞭然になるため、ページのUI/UX改善に非常に役立ちます。
代表的なツールには、無料で始められる「Microsoft Clarity」や「User Heat」などがあります。

サーバーログ解析ツール:より技術的な分析に

サーバーログ解析は、Webサーバー上に記録される生ログデータを直接分析する手法です。Googleアナリティクスのようなタグ埋め込み型ツールが計測できない、検索エンジンのクローラーの巡回状況や、ファイルのダウンロード数などを正確に把握できるメリットがあります。

ただし、専門的な知識が必要で、設定も複雑な場合が多いため、基本的には開発者やインフラ担当者向けのツールと言えます。一般的なWeb担当者が最初に使うツールとしては、優先度は低いでしょう。

成果が出ない時はプロに相談を!CROCOの記事作成サービス

データは見れるようになったけれど、そこからどう改善策を考えればいいか分からない…。多くの担当者様が次に直面する壁です。また、日々の業務に追われ、分析に十分な時間を割けないという方もいらっしゃるでしょう。

そんな時は、専門家の力を借りるのも有効な選択肢の一つです。

CROCOの記事作成サービスは、取引社数5,300社超、記事制作数1億本以上という豊富な実績を持つコンテンツマーケティング支援サービスです。

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まとめ:データを見てサイトを育てる第一歩を踏み出そう

今回は、アクセス解析の基本について、その目的から具体的な始め方、そして必須ツールであるGoogleアナリティクスの活用法まで、幅広く解説しました。

  • アクセス解析はサイトの健康診断であり、「現状把握」「課題発見」「効果測定」が主な目的
  • 初心者はまず「ユーザー数」「流入経路」「コンバージョン」「ユーザー属性」の4指標に注目する
  • ツールは無料で高機能な「Googleアナリティクス(GA4)」が必須。ユーザー、集客などを多角的に分析できる
  • 「目的設定」「データを見る習慣」が、失敗しないための鍵
  • 「ツール導入」「目標設定」「月1回の確認」の3ステップで誰でも始められる

アクセス解析は、一度行ったら終わりではありません。データを見て、サイトを改善し、その結果をまたデータで確認する…というサイクルを繰り返すことで、Webサイトは着実に育っていきます。

まずはGoogleアナリティクスを導入して、自社サイトの現状を把握することから始めましょう。

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