
「WordPressでサイトを立ち上げたけど、一体どれくらいの人が見てくれているんだろう?」
「どの記事が人気で、どう改善すればもっと読んでもらえるのか分からない…」
多くのサイト運営者から、このようなお悩みをよく耳にします。サイト運営は、立ち上げて終わりではありません。読者の反応を見ながら改善を重ねていくことが、成果を出すための鍵となります。その第一歩が、まさにアクセス解析です。
しかし、「アクセス解析」と聞くと、なんだか専門的で難しそうだと感じてしまいますよね。ご安心ください。この記事では、WordPress初心者の方でも今日からすぐに始められるアクセス解析のやり方を、専門用語をできるだけ使わずに、スクリーンショットを交えながら分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたのサイトの健康状態を把握し、改善への具体的な一歩を踏み出せるようになっているはずです。
WordPressアクセス解析で何がわかる?サイト改善に繋がる3つのメリット

そもそも、なぜアクセス解析が必要なのでしょうか?このセクションでは、アクセス解析を導入することで得られる3つの大きなメリットを解説します。これを知ることで、データを見るのがきっと楽しくなりますよ。
- メリット1:読者の行動がわかる
サイトに訪れた人が、どのページをどれくらいの時間見て、次にどのページへ移動したのかといった行動パターンが分かります。これにより、読者が何に興味を持っているのか、あるいはどこで離脱してしまっているのかを把握できます。 - メリット2:人気の記事がわかる
どの記事が多くの人に読まれているのか、客観的なデータで知ることができます。人気の記事の傾向を分析すれば、次にどんな記事を書けば喜ばれるかのヒントが見つかります。実際に、アクセス解析をもとに人気シリーズの続編を制作し、読者を増やした事例もあります。 - メリット3:サイトの課題が見つかる
「多くの人が訪れるのに、すぐにサイトを閉じてしまう」「特定のページだけ全く読まれていない」といったサイトが抱える課題を発見できます。課題が分かれば、あとは改善するだけ。アクセス解析は、あなたのサイトを成長させるための「健康診断」のようなものなのです。
WordPressアクセス解析の主な2つの方法!あなたに合うのはどっち?

WordPressでアクセス解析を始める方法は、大きく分けて2つあります。「プラグインだけで手軽に始める方法」と「Googleアナリティクスと連携して本格的に分析する方法」です。
どちらが良い・悪いということではなく、あなたの目的や知識レベルによって最適な方法は異なります。まずは以下の比較表を見て、ご自身にどちらが合っているか確認してみましょう。
| 比較軸 | プラグインのみ | Googleアナリティクス連携 |
|---|---|---|
| 手軽さ | ◎ とにかく簡単 | △ 初期設定が必要 |
| 機能の豊富さ | 〇 基本的な分析は十分 | ◎ 非常に高機能 |
| 専門性 | △ 詳細な分析は不向き | ◎ プロも使う本格ツール |
| データ確認場所 | WordPress管理画面 | Googleアナリティクス画面 |
| おすすめな人 | とにかく手軽に始めたい初心者 | 将来的に本格的な分析をしたい方 |
多くの初心者の方にとって『まずはサイトの状況をざっくり把握したい』という場合は、プラグインのみで始めるのがおすすめです。操作に慣れてきて、もっと詳しく分析したくなったタイミングでGoogleアナリティクスに挑戦するのが、挫折しないためのコツですよ。
【初心者向け】おすすめWordPressアクセス解析プラグイン5選

「手軽に始めたい」というニーズに応えるため、ここでは初心者におすすめのWordPressアクセス解析プラグインを5つ厳選してご紹介します。多くのプラグインを試してきましたが、特に使いやすく、信頼性が高いものをピックアップしました。
まずは、それぞれの特徴をまとめたサマリー表をご覧ください。
| プラグイン名 | 特徴 | 料金 | 日本語対応 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| Site Kit by Google | Google公式。GA4との連携が非常に簡単。 | 無料 | 〇 | ★★★★★ |
| WP Statistics | 設定不要。有効化するだけで計測開始。 | 無料 | 〇 | ★★★★☆ |
| Jetpack | 多機能プラグインの一部として提供。 | 無料〜 | 〇 | ★★★☆☆ |
| Slimstat Analytics | リアルタイム分析に強い。 | 無料 | 〇 | ★★★☆☆ |
| アクセス解析研究所 | 日本製。完全日本語で安心。 | 無料 | ◎ | ★★★★☆ |
1. Site Kit by Google:公式プラグインでGA4と簡単連携
Site Kit by Googleは、Googleが公式に提供しているプラグインです。最大のメリットは、この記事の後半で紹介するGoogleアナリティクス(GA4)やサーチコンソールといった、他のGoogle製ツールとの連携が非常に簡単な点です。
複雑なコードのコピー&ペーストは不要で、画面の指示に従ってGoogleアカウントでログインするだけで設定が完了します。WordPressの管理画面上でGoogleアナリティクスの基本的なデータを確認できるため、「本格的な分析も視野に入れているけれど、まずは手軽に始めたい」という方に最適な選択肢と言えるでしょう。
2. WP Statistics:設定不要!有効化するだけですぐに使える
WP Statisticsは、「とにかくシンプルに、今すぐ数字が見たい!」という方にぴったりのプラグインです。インストールして有効化すれば、その瞬間から自動でデータ計測が始まります。
外部サービスへの登録は一切不要で、すべてのデータがWordPress内に保存されます。訪問者数や人気のページといった基本的な情報を、WordPressの管理画面上でグラフや表で分かりやすく確認できるのが魅力です。
3. Jetpack:多機能プラグインに標準搭載のアクセス解析
Jetpackは、セキュリティ対策や画像最適化など、サイト運営に役立つ様々な機能が詰まった多機能プラグインです。もしあなたが既にJetpackをインストールしているなら、追加の設定なしでアクセス解析機能を利用できます。
Jetpackの統計情報は、日別・週別・月別の訪問者数や人気の投稿をシンプルに表示してくれます。専門的な分析には向きませんが、サイトの全体像を把握するには十分な機能です。
4. Slimstat Analytics:リアルタイム分析と詳細なレポートが魅力
Slimstat Analyticsは、無料でありながらリアルタイムでのアクセス状況を詳細に追跡できるのが特徴のプラグインです。今まさにサイトを訪れているユーザーの数や、どのページを見ているかをリアルタイムで把握できます。
また、レポート機能も豊富で、基本的な統計データに加えて、ユーザーのブラウザや国といった細かい情報まで分析可能です。少し多機能なものを探している方におすすめです。
5. アクセス解析研究所:完全日本語対応で初心者も安心
アクセス解析研究所は、日本の企業が開発・提供しているプラグインです。最大の安心ポイントは、管理画面からサポートまで全てが日本語に対応していること。海外製のプラグインだと、どうしても英語の表記に戸惑ってしまうことがありますが、その心配がありません。
機能もシンプルで分かりやすく、日本のユーザーのニーズに合わせて作られているため、直感的に操作できるのが嬉しいポイントです。
本格的な分析なら!Googleアナリティクス(GA4)の導入・設定のやり方

プラグインでの解析に慣れてきた方や、最初から本格的な分析に挑戦したいという方のために、Googleアナリティクス(GA4)の導入方法を解説します。
Googleアナリティクスとは、Googleが無料で提供する非常に高機能なアクセス解析ツールです。世界のほとんどのWebサイトで利用されており、まさに「標準ツール」と言えます。「難しそう…」と感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、あなたのサイトに関する詳細なデータを半永久的に蓄積してくれる強力な味方になります。
ここでは、初心者の方がつまずかないように、ステップ・バイ・ステップで丁寧に解説していきます。
【ここに図解を挿入】
(画像生成AI用プロンプト:ビジネス向けのシンプルな階層図。「アカウント」という最上位の箱から下に線が伸び、「プロパティ」という箱に繋がる。さらにその下には「データストリーム」という箱が繋がっている。GA4の基本的なアカウント構造を示す図。)
ステップ1:Googleアナリティクスのアカウントを作成する
まずは、Googleアナリティクスを利用するためのアカウントを作成します。
- Googleアナリティクスの公式サイトにアクセス
Googleアカウントにログインした状態で、Googleアナリティクスにアクセスし、「測定を開始」をクリックします。

2. アカウントの設定
「アカウント名」を入力します。会社名やサイト名など、分かりやすい名前で大丈夫です。

3. アカウントのデータ共有設定
各項目の内容を確認し、問題なければ全てチェックを入れます。
4. プロパティの設定
次に「プロパティ名」(サイト名でOK)を入力し、レポートのタイムゾーンと通貨を日本に設定します。

5. ビジネスの概要
業種やビジネスの規模、ビジネス目標を選択します。これはアンケートのようなものなので、ご自身の状況に近いものを選択してください。


6. データストリームの設定
「プラットフォームを選択」で「ウェブ」を選びます。ウェブサイトのURLとストリーム名(サイト名でOK)を入力し、「ストリームを作成」をクリックします。これで、あなたのサイト専用のデータ収集ポイントが作成されます。
ステップ2:WordPressにトラッキングコードを設置する(Site Kitがおすすめ)
次に、作成したGoogleアナリティクスとWordPressサイトを連携させます。この連携作業を驚くほど簡単にしてくれるのが、先ほど紹介したプラグイン「Site Kit by Google」です。
- Site Kitをインストール・有効化
WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」で「Site Kit by Google」を検索し、インストールして有効化します。 - セットアップを開始
画面の指示に従い、「Googleでサインイン」をクリックして、先ほどアナリティクスアカウントを作成したGoogleアカウントでログインします。 - 各種ツールと連携
画面が遷移し、自動的にサーチコンソールやアナリティクスとの連携が進みます。先ほど作成したアナリティクスのプロパティを選択するだけで、連携は完了です。
これだけで、複雑なコードを触ることなく、GA4でのデータ計測が開始されます。手動でコードを設置する方法もありますが、初心者の方はSite Kitを使うのが圧倒的に簡単で安全なので、強くおすすめします。
アクセス解析でまず見るべき3つの基本指標!これだけは押さえよう

ツールを導入できたら、いよいよデータを見ていきましょう。しかし、管理画面を開くとたくさんの数字やグラフがあって、どこから見ればいいか戸惑ってしまいますよね。
そこで、初心者がまず最初に確認すべき3つの基本指標とその意味を解説します。まずはこの3つだけ押さえておけば大丈夫です。
- ユーザー数
あなたのサイトを訪れた「人数」です。同じ人が期間内に何度訪れても「1」とカウントされます。サイトのファンがどれくらいいるかの目安になります。 - セッション数
サイトへの「訪問回数」です。1人のユーザーが朝と夜に1回ずつサイトを訪れた場合、ユーザー数は「1」、セッション数は「2」となります。サイトがどれくらい頻繁に利用されているかが分かります。 - 表示回数(PV数)
ページが「見られた回数」です。1回の訪問(セッション)で3ページ閲覧された場合、表示回数(PV)は「3」となります。どのページに人気が集まっているかを判断する重要な指標です。
あるサイト運営者は『PV数』ばかりを気にしていました。しかし、データを詳しく見ると、ほとんどのPVがたった1つの記事に集中しており、他の記事は全く読まれていませんでした。この「ユーザー数」と「PV数」の関係性から、サイト全体の回遊性に課題があると気づき、関連記事への内部リンクを強化した結果、サイト全体のPV数が1.5倍に向上したのです。このように、指標を組み合わせて見ることで、サイトの本当の姿が見えてきます。
分析の次は記事作成!SEO成果を加速させるツール「tami-co」とは

アクセス解析でサイトの現状や課題が見えてきたら、次に取り組むべきは「新しい記事の作成」や「既存記事の改善(リライト)」です。データはあくまで地図であり、実際に目的地(成果向上)へ進むためには、コンテンツという乗り物を動かす必要があります。
しかし、「どんなキーワードで書けばいいの?」「競合サイトはどうやって分析するの?」「SEOに強い構成って?」など、質の高い記事を作成するには、また新たな壁が立ちはだかります。
多くの現場で、この『分析から実行へのハードル』が課題となっているのを目にします。そんな課題を解決するために開発されたのが、SEO記事作成支援ツール「tami-co(たみこ)」です。
tami-coは、キーワードを入力するだけで、通常なら2時間以上かかる競合サイトの分析を、わずか3分で完了させます。そして、その分析結果を基に、SEOに最適化されたタイトル案や見出し構成案をAIが提案。初心者の方でも、まるで専属のSEOコンサルタントがいるかのように、検索上位を狙える記事を効率的に作成できるのです。

アクセス解析で「どの記事を改善すべきか」を見つけたら、tami-coで「具体的にどう改善するか」の答えを見つける。このサイクルを回すことで、あなたのサイトは着実に成長していくでしょう。
「tami-co」の7日間無料トライアルで、次のステップに進みましょう!
WordPressアクセス解析に関するよくある質問

最後に、WordPressのアクセス解析に関して、初心者の方からよくいただく質問とその回答をまとめました。
Q1. 自分のアクセスを除外するにはどうすればいいですか?
A. 自分のアクセスを除外することは、正確なデータを取るために非常に重要です。
多くのプラグインには、IPアドレスを指定してアクセスを除外する機能が備わっています。例えばWP Statisticsでは、設定画面から簡単に自分のIPアドレスを登録できます。
Googleアナリティクス(GA4)の場合は、管理画面の「データストリーム」→「タグ設定を行う」→「内部トラフィックの定義」から、自分のIPアドレスを登録することで除外設定が可能です。
Q2. 無料のツールだけで十分ですか?有料ツールとの違いは?
A. 結論から言うと、個人ブログや中小企業のサイトであれば、この記事で紹介した無料ツールで十分な場合がほとんどです。
無料ツールでも、サイトの現状把握や改善点の発見に必要な基本的なデータは十分に得られます。
有料ツールは、より高度な分析機能(例えば、ユーザー一人ひとりの詳細な行動追跡や、ヒートマップ機能など)や、手厚いサポートが提供されるのが一般的です。ビジネスが拡大し、より専門的なデータ分析が必要になったタイミングで、導入を検討すると良いでしょう。まずは無料ツールを使いこなし、データ活用の経験を積むことが大切です。




